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心のケアの講座参加者からの実践報告

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ダウン症の50台の女性の方。言語のやり取りはほとんど問題なくできます。いつも自分の通院の日など、気になることがあると何度も繰り返し畳み掛けるように職員に質問されることがあります。わかっていても何度も繰り返すので、職員も聞き流すようになっていました。私は何度くりかえされようとも、ひるまず、丁寧に相槌を打つ、という対応をしていました。でも繰り返す気持ちには共感しつつも、片づけたり記録を書いたりなど他の仕事をしながら音声だけで応答をしていました。
スタッフ養成講座で、「触れてみる」という宿題があったので、その方が聞きにきた時に、私の両手をその方の両肩に置いてひとつひとつに丁寧に頷いてみました。聞いていると、ああ、本当に気になって心配なんだな、という感じがいつもに増してひしひしと感じられました。
すると、同じ話を2回繰り返したところで、「私どうしても気になっちゃうんだもん。」と言って自ら離れていき、自分の席につき作業の準備を始めました。
いつもなら5,6回は繰り返され、職員を何人も渡り歩いてからでないと作業に向かえなかった方なので、びっくりでした。

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